エンジニアと呼ばれる人ほどMicrosoft Officeの研修を受けていないと私は考えます。もちろん私自身も現役のときは受けてもいないし、入門書すら読んだことが有りませんでした。これらのツールは「地頭力」と呼ばれる方法を使えばほとんどのエンジニアは使えてしまいます。
地頭力の罠
新しいことも地頭力で使うことが出来る。例えばC言語を知っていれば、困らずにJavaのコードを読むことが出来ます。細部が違うだけでコードとしての振る舞いは全く同じと言って良いでしょう?
しかし、C言語とJavaではコンセプトが違います。Javaではオブジェクト指向と呼ばれる概念。いわゆるClassというものがあります。しかしC言語の地頭力でJavaを使いこなした場合、そのClassを使うという部分が抜け落ちます。
初心者としてコンセプトを学ぶ
先程のOfficeに話を戻すと、昔のOfficeを使えれば今のOfficeも使えます。しかし、追加された機能に関しては全て無視することになります。 そのため、新しい関数はもちろん、テーブルの中にテーブルを作ることが出来るという概念すら使えないということになります。
そのため、新しいことを学ぶ場合はとりあえず「地頭力」を封印して下さい。
最後に
地頭力は自分の意思決定を迅速にするためだけに使うのが有用です。しかし、新しいことを学ぶ場合は邪魔になります。そのため、類似のものだと感じたとしてもその考えは捨てて全く新しいものを学ぶという姿勢が重要です。