クラウドを使わずにバックアップが安心 ROBOCOPY と バックアップの習慣化

 皆さん、ファイルのバックアップは作成していますか? 私が聞いた限りでは「誰もやっていない」というのが正直なところです。ただ、そこまでパソコンというデバイスを信用しているのは怖いところです。

「良い道具は一生物」という言葉があります。実際、工具類は良いものを手に入れれば一生涯使えます。料理人の包丁もしっかりと手入れしていれば同様です。でも、パソコンに限っては全く違います。

理由としては、手入れする方法がまったくないためです。油をさす場所や定期的にチェックする場所などはありません。もちろん乱暴に扱えば壊れますが、丁寧に扱っても故障はします。

故障は何の前兆もなくやってきます。昨日まで調子良かった物が、今日は起動しないという事があります。そうなったら、今までのデータは全て消えてしまいます。運が良ければ救えるかもしれませんが。

文書ファイル程度ならクラウドに

ExcelやWordなどの文書ファイル程度であれば容量が少ないので、OSが対応しているクラウドストレージに保存してください。ネットに接続されていれば自動的にバックアップされます。

堅いのは保存場所とバックアップを自ら決める

クラウドは何も考えずに使えるので便利ですが、ネットに接続されていないと使えません。また、外部的なトラブルで自分のファイルが失われることもあります。そう、時々うまくいかないときがあります。

それを防止する方法は以下の2つの方法です。

まず、データの保管場所を確実に自分で決めてください。別に「マイドキュメント」で良いのですが、確実にエクスプローラーを使ってマイドキュメントがどこに有るか把握してください。笑えない事実でもありますが、いつもExcelでファイルが開けるが、どこに保存されているか把握できていないという人も多いです。これは、怖いので止めてください。

私の保管場所のお勧めはCドライブの下に data というフォルダを作りそこにファイルを保存する方法です。どんなアプリを使っても保存場所を選ぶことができるのであれば、dataフォルダの中に保存してください。

次に、バックアップを取る方法です。お勧めは外付けHDDやSSD,USBメモリです。ここに、先程の「マイドキュメント」や「DATA」フォルダの中身をコピーします。

コピーはロバストコピーコマンドを

コピーをする方法は、フォルダにコピペすることはおすすめしません。理由は、間違えが発生するということ、意外に面倒という2つです。

私は、USBメモリや外付けHDD,SSDの中に以下のバッチファイルを設置し、時々接続したときに起動しています。バッチファイルの名前は何でも良いです。

それと、予めドライブの中に backup というフォルダも作っておきます。

  1. cd /d %~dp0
  2. robocopy C:\data ./backup /E /ZB /J /COPY:DATOU /MIR /DCOPY:DAT /FFT /R:1 /W:10 /BYTES
  3. pause

このバッチファイルを右クリックして、「管理者として実行」を選ぶとコピーされます。間違えなくフォルダの中身は全てコピーされます。

さらに便利なのは、既に存在するファイルはコピーしないところです。変化があったところだけがコピーされるので時間の節約にもなります。

仕事が終わり、机の整理をしているときや、休憩中に実行をすれば良いと考えます。


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